タイムライン

[福島]2017年3月25日-26日いわき芸術文化交流館アリオス 小劇場
[福島]2017年4月1日-2日白河文化芸術館コミネス 大ホール
撮影|石川直樹

当日パンフレットより -藤田貴大

タイムラインというタイトルと、そしてここで出会ったみんなと、かんがえつづけているわけだけれど、かんがえつづけていくことのむつかしさと、そしてそれが、未来にとって、どれだけ重要なことであるのか、ということを、これもまたかんがえつづけながら、過ごしている。未来をつくる、とはよく云うけれど、それはどうしたら、つくられていくのだろう。未来、というコトバ。途方もないようにもおもうけれど、ぼくは、ひとつひとつ、ひとりひとりを見つめて、そして耳を澄ましていく、それに尽きるというか、それをしないことには、未来はつくられていかないとおもう。みんなはやっぱり朝起きて、夜、眠りにつくまでのタイムラインを、住んでいる町で過ごしていた。なんの変哲もない一日かもしれない、なんともないたった一日のことかもしれない、けれども、これ以上に尊いものってあるだろうか。この、一日一日を、見守りたい。この、一日一日が、やがて未来をつくっていくのだから。記憶になって、薄れていく、この日々のことを、みんながたまに思い出して、帰ってこれるような、そういう時間が、舞台のうえでつくられていきますように。

藤田貴大

当日パンフレットより -大友良英

震災の年もずっと福島にいたけれど、あれから6年、今は、こういう形で福島の子どもたちと一緒に作品をつくれることが、ものすごく嬉しい。子どもたちは未来そのものだもん。どんな未来かなんて誰にもわからないけれど、でも、そこに大人として関われることが嬉しい。掛け値なしに、自分がこれまでつくってきた音楽の中でも最高のものがここから生まれてきていて、それは一緒に作っている中高校生のみんなやチームのみんながいなければできないもので、そんなことすべてがとっても嬉しいし、堂々と胸を張れる感じがしている。タイムライン、今年も素敵な作品になりそうだ。

大友良英

当日パンフレットより -酒井幸菜

わたしにも彼らにも、ひとりひとりに朝はあって、それはいつもと同じかもしれないし思いもよらなかった朝かもしれない。そうやっていくつものタイムラインがそれぞれのスピードで流れている。それらは並行しながら、ときに交わり、そしてまた離れていく。<なんともない日々> は、かけがえのないものなのだと思う。彼らと過ごす時間の中で、そのことをより感じている。くだらないことに泣いて、笑って、ささいなことに喜び、ときに自分のちっぽけさを嘆く。ばかばかしくて、儚くて、たとえ宇宙の塵のような存在だとしても、この体を全うして生きている。
ここで出会った彼らと紡いできた『タイムライン』。大きなうねりの中に粒だつひとりひとりの姿をみつめてほしい。惜しみなく、生命が輝いている瞬間を。

酒井幸菜

当日パンフレットより -石川直樹

二年目の春を迎えようとしている。十代の彼ら彼女らは、たった一年という歳月のあいだに、劇的に変わる。顔つきも雰囲気も考え方も変わる。高校を卒業してからの一年と、それ以前の一年はこんなにも違っただろうか、と自分の来し方を思わず振り返ってしまった。
 そんな変わりゆく貴重な時期に立ち会えていることが嬉しい。その成長や変化を目の当たりにしていることに、喜びもするし緊張もする。だからこそ、みんなが投げる一瞬一瞬で変わっていく光の粒をどうにかして写真で受け止めようと、今日まで必死に併走してきたつもりだ。
 彼ら彼女らの長い人生から考えたら、この出会いは瞬きほどの擦過にすぎないのかもしれない。けれど、輝きとは本来そういうものだろう。ほんのわずかな輝きも見逃さないように、そしていつかその光のすべてを思い出せるように、ぼくはこの公演を、目で、耳で、全身で受け止めたい。

石川直樹

当日パンフレットより -スズキタカユキ

今回、ご一緒させていただいて感じたことは、「会うたびに みんなが驚くほど変わっていくなぁ、、、」ということでした。私は、毎回のリハーサルには参加することは出来ませんでしたが、その数回の中でも、本当にみんなの見違えるような変化を感じることができました。
それぞれの方向に、それぞれの形で、、、、迷いながら、考えながら、いろいろなことを感じながら。本当に眩しくて、無限の可能性に満ちた みんなの姿。その姿を身近に見ることが出来て、本当に楽しかったです。
そんな みんなの変化にどこまでついていけるのか、、、、そこが、私にとっての一つのテーマでした。
衣装というものは、身体の一番近くに有って、みんなの気持ちに作用するものだと考えています。日々変化して、進化していくみんなの姿に、置いて行かれないように、、、、少しでも、みんながステージに自信を持って上がれるように、何か心の支えになってくれるように、、、そんなことを考えながら作っていく行為は、私にとっても本当に刺激的で、たくさんの事を考えさせてくれる素敵な出来事でした。
この公演が、出演するみんなにとっても、そこに関わるたくさんの方々にとっても、素晴らしい変化のきっかけになると、、、、既になっていると確信しています。
ご一緒させていただけたこと、心から嬉しく思っております。
本当に、本当にありがとうございます!!!

スズキタカユキ

出演

ふくしまの中学生・高校生

スタッフ

作・演出
藤田貴大
音楽
大友良英
振付
酒井幸菜
写真・映像
石川直樹
監修
平田オリザ
記録映像
高見沢功
衣装
suzuki takayuki
音響
近藤祥昭(GOK SOUND)
照明
富山貴之
映像補佐
召田実子
アシスタント
伊野香織
成田亜佑美
渡辺ひとみ
演出部
藤江理沙
吉成生子
音響部
松原加奈
映像部
小西楓
宮田真理子
舞台監督
熊木進

クレジット

主催
福島県