「人は魚に憧れてはいけないのか」作・演出/森崎花
瞼のない"魚"に憧れる少女、海の若者がいつか見た"あの景色"
卵から魚へ、鳥へそして私たちは──
では、魚に憧れることは何を目指しているのか──
「レモンティーがおいしくなる前に」作・演出/渡辺ひとみ
わたしが1歳になった時、
お母さんがくれた「うさこちゃん」というぬいぐるみがあります。
みんなにこの話をすると、おなじように、
幼いころから一緒だというぬいぐるみたちがありました。
これは、わたしたちの、ここまでの時間と、
それをともにしてきた大切なものたちについて
「最終電車」作・演出/的場裕美
最終電車がくるぎりぎりまで、
あなたとたわいもない話をしたり
ひとりでどこかに行ってしまおうかと迷ったり
そんないつかのひびの話。
「鳴かずば」作・演出/山林真紀子
昔話について考えてみた。
ひと言で昔話と言うけれど、物語は語り継がれ、
ひとびとは物語の中で生き続けている。時代を超えて生き続けること。
幾度となく再生される物語は、ただの繰り返しなのだろうか。
彼らはどこに向かって歩いていくのだろう。
そのどこか、に救いがあればいいなと思う。
「青い時間」作・演出/宮田真理子
まるでとまったまま、けれどながれている、
今もどこかで、続いている
ぎょうざのおじいちゃんと、おやまのおばあちゃんのこと
「世界の料理を食べる会」作・演出/小川沙希
わたしたちは、きょうも世界の料理を食べる。
こうやって、わたしたちは、ここに居ながらにして、世界を旅する。
回り続ける円卓をみて、思い出すのは、彼女が転校生だったこと、
そして、きょうもまた、ここではない、どこかに、旅すること。
「あたらしい、ひび」作・演出/藤田貴大
東京で暮らしている六人は、アルバイトをしながら生活をしていた。
あることがきっかけで、ひとりは地元にもどって、六人は五人になった。
けれども、それぞれの日々はなにも変わらず、
ただ時間は進んでいくのだった。
exhibition「窓」渡邊由佳梨
屋根の上に橙色のらっぱの花が咲いている、
ちりとりの蓋がひらく音とほうきの音がよるになると聞こえてくる。
朝になるとまたすこしだけ橙色の落ちた道を
とおってゆくひとたちをここから見送って、
迷子になった生き物が鼻を鳴らすような声が聞こえると夕方がちかくて、
あとはただしずかな足音と橙色を片付ける音だけを
カーテンの向こうでみている。
