〔埼玉〕2017年7月15日-17日/ 27日/29日/彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
〔長野〕2017年8月5日-6日/サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大スタジオ
〔北海道〕2017年8月19日/札幌市教育文化会館 大ホール特設ステージ
〔福岡〕2017年9月2日-3日/北九州芸術劇場 小劇場
〔愛知〕2017年9月9日/穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース
〔兵庫〕2017年9月16日-17日/AI・HALL 伊丹市立演劇ホール
三年前にこの作品は一度、
故郷の北海道伊達市で、終わりを迎えたはずだった。
だけれどまたこうして取り組んでいるのは、この三年間で家という生命体そのものが、
現在という時間のなかでどう在ればよいのか、という問題が自分のなかで、
まるで変わってしまって、膨らみつづけていたからだろう。
現在という時間は想像できているだろうか。
あのころの食卓のこと。ひとりひとりの表情を。
家という生命体の内臓は、そこに住む家族だけではなくて、
そこにいたはずのひと、そこを通りすぎただけのひと、
そこに関わったすべてのひとたちの記憶だし、
そこで過ごした日々のことを思い出す、
その記憶器官における繰り返しも含まれている。
現在だからこそ、繰り返し思い出して、
扱わなくてはいけない気がしたのは、なんでだろう。
どうやらすぐそこまできてしまっていることがあるとして、
それによるこの不安は、なんなのだろう。
こんなにも繰り返し、思い出されることがあるのに、やがて老いて、
忘れてしまうかもしれない、あの家のことを想った。
ここに立ち帰って、また始めたいと想った。
石井亮介 荻原 綾 尾野島慎太朗 川崎ゆり子
斎藤章子 中島広隆 成田亜佑美 波佐谷 聡
長谷川洋子 船津健太 召田実子 吉田聡子
作・演出/藤田貴大
音楽/石橋英子
衣装/suzuki takayuki
照明/南 香織(合同会社LICHT-ER)
音響/田鹿 充
映像/召田実子
演出アシスタント/小椋史子
舞台監督/森山香緒梨
演出部/加藤 唯 熊木 進 丸山賢一
照明部/阿久津未歩(合同会社LICHT-ER)
音響部/八城浩幸(株式会社article)
衣装部/伊野香織
大道具製作/金井大道具
宣伝美術/名久井直子
宣伝写真/橋本倫史
インタビュー(特設サイト内)/橋本倫史
制作/松野 創(彩の国さいたま芸術劇場)
林 香菜 古閑詩織(マームとジプシー)
Other Member/小西 楓 佐々木美奈 猿渡 遥 辻本達也
豊川弘恵 若林佐知子 渡辺ひとみ
企画制作/公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団 合同会社マームとジプシー
主催/公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団