mum&gypsy

cocoon

〔東京〕2022年7月9日-17日/東京芸術劇場プレイハウス
(7月12日-17日は公演中止)
〔上田〕2022年7月23日-24日/サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)小ホール
〔京都〕2022年7月30日-31日/京都芸術劇場 春秋座(京都芸術大学内)
〔豊橋〕2022年8月6日-7日/穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
〔北九州〕2022年8月14日/北九州芸術劇場 中劇場
〔沖縄〕2022年8月20日-21日/那覇文化芸術劇場なはーと 小劇場
〔埼玉〕2022年9月1日-4日/彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
〔北海道・伊達〕2022年9月17日/だて歴史の杜カルチャーセンター
〔北海道・士別〕2022年9月23日/あさひサンライズホール

撮影:岡本尚文

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▽ チラシより(藤田貴大)

いつだってずっと、もう何年も。どこか内側に在るシーンというシーンは、眼裏で目まぐるしくリフレインしている。最速のスピードを持って、脳内を駆けめぐる。


あの季節の、あの湿度のなかを走りつづけている。もしくは、歩いている。校舎のなかを。休み時間、教室から教室へ。廊下を、歩いている。なんともない日々の眺め。しかし、その平穏さが一変する瞬間。いつのまにか忍びよっていた影に気づかずに、ある瞬間。いとも簡単に内側は壊されて、破裂した。


わたしたちは、終わることのない"cocoon"のなかを生きている。生きるしかない。


どういう音のなかで。どんな感触を持って。わたしたちは歩くだろう。走るだろう。旅にでたわたしたちは、どこでだれと出会って。なにを想うだろう。出会っただれかのなにかに、触れることはできるだろうか。


現在、変わることのなかったこの世界を生きて。あのあとの、そのあとの世界をどうして生きるのかという問いに抗いながら、でもやはり生きて。なにを想像するだろう。


もうとっくに内側は、空想の繭は破裂している。外に放り出されて、ただ立ち尽くして。なにを見つめて。耳を澄ませて。想像するか。


歩いて、そして走る。届くはずのない足音がここまで届いている気がするから。


 2022.4.25    藤田貴大

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▽ パンフレットより(藤田貴大)

北海道にて18歳まで過ごしたぼくは"cocoon"と出会って、沖縄を知った。見て、記憶した時間がどうしたら客席のまえに現れて、存在できるか。あっという間に過ぎ去ったあと、ひとびとのなかにどう残るか。いつかまたひとりひとりの脳内で、劇場にて刻まれたこの感触は、おぼろげな輪郭のなかで再生されることはあるのだろうか。そうかんがえつづけて、10年が経った。

この世界に生まれて、この世界のからくりを知ってもまだ生きて、なにを見るか。同時になにを見ないか。なにを記憶して、そしてなにを忘れるか。見たもの、あるいは記憶をかたちにして、この生命よりさきにある生命になにをつなげたいか。もしくはなにを断たなくてはいけないか。

だれしもに席は用意されてあって、その席でさまざまな生命と対峙する。ときに死を目のあたりにして、問う。どうして、現在生きるか。

はじめて沖縄を訪れたとき、聞こえた声が在った。その瞬間、音が見えた。声は、音は、まだ繭のなかにいて羽化できずにいた。いつか飛ぶ。その姿を想像して夢を見た。

声は、音は。光となって。その席まで届くか。

2022.6.30 藤田貴大

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▽ パンフレットより(今日マチ子)

3回目の「彼女たち」に出会えることが嬉しい。でも、ずっと苦しい。自分で作り出した作品から繰り返される問いに、うまく答えられないまま時間が過ぎた。どんな世界でも、どの時代でも。わからないことが、過去に手を伸ばし、現在に立ち、未来に向けて考え続ける理由になっている。

今日マチ子

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▽ パンフレットより(原田郁子)

「とぅ まぁ でぃ」

とぅ まぁ でぃ とぅ まぁ でぃ
ささやくかぜ
はるかなみ
つむいだうた

とぅ まぁ でぃ とぅ まぁ でぃ
はじけたあわ
つきあかり
つないだてとて

しろく しろく
まもられながら
とおく とおく
この海 海のむこう

いつかまた
あいたい

とぅ まぁ でぃ とぅ まぁ でぃ
つむいだうた
とぅ まぁ でぃ とぅ まぁ でぃ
つないだてとて
とぅ まぁ でぃ とぅ まぁ でぃ
つむいだうた
とぅ まぁ でぃ とぅ まぁ でぃ
つないだてとて

原田郁子

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出演

青柳いづみ 菊池明明 小泉まき
大田優希 荻原綾 小石川桃子
佐藤桃子 猿渡遥 須藤日奈子
高田静流 中島有紀乃 仲宗根葵
中村夏子 成田亜佑美


石井亮介 内田健司 尾野島慎太朗

スタッフ

原作/今日マチ子(「cocoon」秋田書店)
作・演出/藤田貴大
音楽/原田郁子
衣装/高橋 愛(suzuki takayuki)
照明/南 香織(LICHT-ER)
音響/田鹿 充(△巛)
録音/東岳 志(山食音)
映像/召田実子
ヘアメイク/池田慎二(team ikeda)
ヴォイス/フィジカルディレクター/石ケ森光政
文献調査/橋本倫史 青柳いづみ
舞台監督/森山香緒梨 熊木 進


演出部/久保大輔 丸山賢一
照明操作/上田茉衣子(LICHT-ER)
照明部/小谷中直美 久保田つばさ
音響/八城浩幸 池田侑希子 石附和哉(artical)
映像部/宮田真理子
衣装部/坂本かおり 吉澤翠 西山莉衣 新家彩加
鈴木彩佳 下日向望 福田萌夏


記録(ドキュメント)/橋本倫史
記録映像/河合宏樹
ティザー動画/宮所可奈


宣伝美術/川名 潤
宣伝イラスト/今日マチ子
WEBサイト/伊藤 眸
稽古場写真•記録写真/岡本尚文
DM•パンフレットデザイン/六月

制作/林 香菜 古閑詩織(マームとジプシー)
加藤夏帆 吉良穂乃香(TASKO)
鳥井由美子(沖縄公演/わが街の小劇場)
票券管理・受付(東京・埼玉公演)/合同会社syuz’gen
広報協力/長尾芽生
企画協力/金城小百合
ひび/佐藤恵美 渋谷采郁 柳瀬瑛美 天田泉 荒木穂香
内堀律子 内間あやめ 表ゆき 木村恵美 しいき
重松理沙 髙宮梢 中澤うるは 新妻野々香 藤井さくら 星洸佳
近藤勇樹 櫻井碧夏 佐々木彩音 佐々木菫 豊川弘恵
的場裕美 山中慶子 山林真紀子 油井原成美


cocoon no koe/上田 夏 北崎幹大 金城杏里
金城薫子 田中 亨 仲皿 元 西郡多実 根岸蕗子
廣川舞蓮 廣川天俐 リマ植田ライラ希黄 リマ植田フィオナ冴羅


協力/小川恵祐 伊波秀明 宮里綾羽 ひめゆりピースホール
キチム 急な坂スタジオ トロピカル バンドネオン
LICHT-ER △巛 artical team ikeda TASKO 山食音
俳協 中野成樹+フランケンズ ナイロン100℃ 文学座
融合事務所 イマージュエンターテインメント


主催/
≪東京・沖縄・埼玉≫
合同会社マームとジプシー


≪上田≫
上田市(上田市交流文化芸術センター)
上田市教育委員会


≪京都≫
京都芸術大学舞台芸術研究センター


≪豊橋≫
公益財団法人豊橋文化振興財団


≪北九州≫
公益財団法人北九州市芸術文化振興財団


≪伊達≫
NPO 法人 伊達メセナ協会


≪士別≫
一般社団法人舞藝舎


助成
≪上田・豊橋・北九州・沖縄・伊達・士別≫
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会

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