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彩の国さいたま芸術劇場× 藤田貴大ワークショップ公演vol.1
ドコカ遠クノ、ソレヨリ向コウ 或いは、泡ニナル、風景

〔埼玉〕 2016年825-28日/彩の国さいたま芸術劇場 NINAGAWA STUDIO(大稽古場)

撮影:細野晋司

▽ パンフレットより(藤田貴大)

22 歳のときに書いた作品が
またこうしてあたらしい場所にて
出会ったひとたちとあらためて
つくられていく様子を
またこの渦のなかで
眺めていることができて
それはそれは新鮮な体験だった。
***
このタイトルが思い浮んだ朝のこと。
憶えている。
とても眩しい朝だった。
***
ときに、日々は、突然に、変わってしまう。
でもやっぱり、日々は、日々だから、日々、いつもどおりに、
過ごしていくしかない。なにかを、だれかを、
失っても。過ごしていくしかない。
「ドコカ遠クノ、ソレヨリ向コウ 或いは、泡ニナル、風景」
また朝が訪れる。電車に乗る。
いつもどおりがいつもどおりであるように、
祈る。
ふと、いなくなったひとのことを思い出す。


2016.8.22 藤田貴大

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▽ パンフレットより(主催者挨拶)

本日は、ワークショップ公演『ドコカ遠クノ、ソレヨリ向コウ或いは、泡ニナル、風景』にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。今年2月に当劇場で上演したマームとジプシー公演『夜、さよなら』『夜が明けないまま、朝』『K と真夜中のほとりで』も記憶に新しい藤田貴大さんに、今夏新たに取り組んでいただいたのがこのワークショップ公演です。JR福知山線の脱線事故をモチーフに2008年に創作初演された


本作は、藤田作品の代名詞である「記憶」というテーマに初めて取り組んだ、マームとジプシー初期のターニングポイントともいえる作品です。373名のオーディション参加者から選ばれた、演劇未経験者を含む10 代から70代までの25名の出演者とともに生まれ変わる本作をどうぞご期待ください。最後になりましたが、本公演実現のためにご協力いただいた関係者の皆様に心より御礼を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。


公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団 理事長 竹内文則

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出演

新井秀幸 石川 優  植浦菜保子 大田恵里圭
太田順子 小川沙希 奥泉文子 花衣
北澤雅章 猿渡 遥 清水君子 銀ゲンタ
瀬都あく 竹田邦彦 田村律子 辻本達也
中尾僚太 中村未来 橋口勇輝 半田美樹
眞野里紗 光子 宮田道代 安川まり 山林真紀

スタッフ

作・演出/藤田貴大
照明/岩品武顕(彩の国さいたま芸術劇場)
音響/金子伸也(彩の国さいたま芸術劇場)
衣裳/ひび
映像/召田実子
アシスタント/成田亜佑美
舞台監督/大畑豪次郎(彩の国さいたま芸術劇場)


舞台監督助手/須田雅子(彩の国さいたま芸術劇場)
森山香緒梨
照明操作/菅沼翔太 斎藤温子(彩の国さいたま芸術劇場)
宣伝美術/柳沼博雅(GOAT)


制作/松野 創 高木達也(彩の国さいたま芸術劇場)
林 香菜 古閑詩織(マームとジプシー)

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