〔神奈川〕2008年3月1日-3日/PRUNUS HALL
▽ チラシより(藤田貴大)
母と、母が住んでいたアパートを探しに言った。 アパートは、もうなかった。 母は少しだけ黙り、そのあと、笑った。 22歳も終わりに差し掛かっているが、相変わらず、フラストレーションを抱くばかりだ。 今、世界が滅亡するとしても、僕はそれを抱えたまま、一人で悶々と最期を待つだけだろう。 母が黙って、笑うまでの、その一瞬に、僕は少し懐かしさと、少しだけ、新世界を感じた。 初春、記憶探しをひりひりと行いたい。 それで、ほろほろと、散り散りになりたい。
藤田貴大
▽ チラシより(藤田豊久/藤田父)
「息子へ」
あれから4年、決して楽しいことばかりではない状況の中で、さまざまな人達に出会い、新しい自分を発見しながら夢を追い続けているようだ。
いつか、「もう一度、新しい友人を連れて、観に来たいと思えるような演劇」を、息子は一生に一本作る事ができるのだろうか。
こんなことを考えながら、貴大が故郷で、10代から80代までの人が感激できるような作品を上演する日を、父は夢みている。
▽ パンフレットより
「ほろほろ」
青柳いづみ 池口 舞 石井亮介 伊野香織 小椋史子 熊木 進 斎藤章子 田中美希恵 辻 賢二 成田亜佑美 松原由佳 緑川史絵 召田実子 横山 真 吉田彩乃 若林里枝
作・演出/藤田貴大 舞台監督/森山香緒梨 島田佳代子 照明/吉成陽子 芹川直子 音響/花嶋弥生 演出助手/亀井佑子 宣伝美術/本橋若子 制作/林 香菜 前田安寿子 持田喜恵
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