mum&gypsy

ユリイカ(青土社)×川上未映子×マームとジプシー
初秋のサプライズ

〔東京〕2013年9月6-8日/VACANT

撮影:橋本倫史

▽ パンフレットより(藤田貴大)

夏のおわりに、
未映子さんの文字に出会って、
音にしようとするときに、森のなかへ迷いこんだ、
ような。やがて辿りついた、山小屋のなかは、
じつはそこは、自分の内側で。そこから再度、
外にでてゆくのは、とても困難で。
みたいなそんな、孤独と。
内と外の隙間で右往左往する、揺れる身体は。
世界と一体化するのか、どうか。とかとか。
洪水のような言葉たちに当てられて、かんがえて。
答えがみつからぬままであろうことを、
みつけようともがけどもがけど、
みつからない。ってことを、くりかえして、
この夏がおわってほしいし。
未映子さんは、数年前から。
マームとジプシーをずっとみつめてくれていた。
その眼差しが、文字になり、音となった。
この一連が、このうえない至福。
こんな機会を遺憾なく逃すまいとするのは必然。
死ぬ気でやるけど、死ねないのもわかっている。
どうか、あらゆることが終わらないように。


藤田貴大

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▽ パンフレットより(川上未映子)

青柳さんの手足と声、
藤田くんの目と耳によって、
言葉がどのような「からだ」を現すのか。
それは、すでに書かれ発せられた言葉
のみならず、まだ存在しない
言葉にもおよぶ緊張と悦びだ。
観るまえの今も、観たあとのその
ときも、きっと、そのことについて
ずっと考えるんだと思う。


川上未映子

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出演

青柳いづみ

スタッフ

テキスト/川上未映子
「冬の扉」
「先端で、さすわ
さされるわ そらええわ」
「まえのひ」


演出/藤田貴大
音/
zAk
音響/角田里枝
照明/明石伶子
映像/召田実子
制作/林 香菜
企画/青土社 マームとジプシー
協力/
VACANT
Other member/石井亮介 川崎ゆり子 中島広隆

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