» 〔展示〕線に宿る／点を辿る

サントミューゼ開館10周年記念事業

〔展示〕線に宿る／点を辿る

〔長野・上田〕
2024年5月25日-6月16日／サントミューゼ上田市立美術館企画展示室
（パフォーマンス：6月14日・15日）

entrance/exit

これは、prologue であり　epilogue である
同時に、入り口であり　出口でもある
いつも、わたしたちは　目が覚めて、また眠る
その繰り返しを、ぐるぐるぐるぐる　生きているけれど
でも、きょうとおんなじあしたは　訪れないことも、知っている
きょうとおんなじあしたは、訪れない
きのうとおんなじきょうでは、なかったように
だから、わたしはある程度信じていた
現在と、おんなじ未来は訪れない、と
しかし現在、どうだろう
過去と、おんなじ現在が　訪れてはいないか
結ばれてしまってはいけない、過去と現在が
equal で、結ばれてはいないか
この世界のどこかでは、おんなじようなことが起こっている
もう、現在だっていうのに　いつかとおんなじようなことが

これは、prologue であり　epilogue である
同時に、入り口であり　出口でもある
過去から見た未来は、現在である
こんな未来、誰が想像しただろう
始まりと終わりは、いつも曖昧である
いつのまにか始まって
やがて終わるのだった
ある時間が、終わると
その空間の、扉が開く
扉よりさきには、きょうも町が広がっている
あるいは景色が。さっきとはちがう、光景が