てんとてんを、むすぶせん。からなる、立体。
そのなかに、つまっている、いくつもの。
ことなった、世界。および、ひかりについて。

[日本]
[20分ver]2013年3月29日−31日アサヒアートスクエア
(吾妻橋ダンスクロッシング2013年3月公演参加)
[A ver] 2013年4月16日-19日
十六夜吉田町スタジオ
[B Ver]2013年4月21日-24日十六夜吉田町スタジオ
[C Ver]2013年4月26日-5月1日十六夜吉田町スタジオ
作品がフィックスされるまで(Cver)、1週間毎に出演者を一人ずつ増やしながら発表。
[イタリア・フィレンツェ]
2013年5月7日-11日/Stazione Leopolda Alcatraz
(Festival Fabbrica Europa 2013参加)

[チリ・サンティアゴ]
2013年6月6日-8日/Centro Gabriela Mistral
(Ciclo Sol Naciente参加)
撮影|Ilaria Costanzo

A ver パンフレットより

四月って季節は、いつも騒々しくて。好きではありません。なので、いままで。公演したり、そうゆうのは避けてきたようにおもうのですが。

ただ、今年は。マームとジプシーにとって。あたらしいことが、つぎつぎと。押し寄せてくるような、そんな気配があって。その波に。ぼくらは乗って。泳いでいかなくてはいけないので。

ぼくも、ぼく自身を。封印していた記憶たちを。こじ開けて。描かなくちゃ、間に合わない。

自力で。表層を削って、あたらしい皮膚を見つけていかなくてはいけない。とにかく、焦り。駆られています。いやしかし、若いころのそうゆうんではなくて。落ち着いた、静かな場所に。脳を据えて。考えつづけているような気もしているのです。

だから四月から。ここを始点に。三週間。作りつづけようとおもっています。

たぶん、これは。重大なスタートです。どうやら。脳が、そう言っています。

お見守り、いただけたら。と。

4月15日 藤田貴大

B ver パンフレットより

案の定、実際に、みなさんに足を運んでもらって、空間に居てみたときに、作品が始まったのだ。という感覚がありました。そして、それを毎日こつこつと。また稽古して。そして発表する。という毎日を過ごしながら、どんどんと作品を膨らませている、いまは最中です。

あっという間に、時間は過ぎていく、という言い方は、自分という点を。動かないモノかのように置いてしまっている言い方、のようにおもいます。最近、おもっているのは、あっという間に、時間は過ぎていく、というのは実は。自分がそれなりに早い速度で進んでいるときの、体感についてを言っているような気が。していて。

だからまあ、とにかく何が言いたいかというと、そうゆうことです。いま、ぼくは作品をつくる者として。そうゆうことを感じています。あっという間に。過ぎていく。移りゆく風景について。可動が許された作品を操りながら。常に動くのを止めずに。速度もどんどんとあげて。自分の分身でもある、作品。という名の、ひとつの点を。地面に据えてみて。

現象、そのものを見つめたいのだと。そうゆう時期なのだと。

現象、のなかに身を投じながら。沸々と、していたいのだと。

作家として能動的に欲しているのです。自分自身の可能性を。

4月18日 藤田貴大

C ver パンフレットより

ここまで、この場所で。つくってきました。三月から、まいにち。ここにつくりにきていました。つくっていて、いろいろな。たとえば、ひとと関わって、摩擦したのちに。気づかされること。そして、そのあとに。じぶんとは、みたいなとこに返ってきて、苦しんで。なんらか、じゃあじぶんとは、なにを。なにを、したいの。みたいなことに意識が向いて、錬磨する。そんな作業ってのは、じつは。むかしっから、していたし。あたらしいものが、そういった。幾多の苦難を経て。うまれる瞬間なんてのは、いままで何度もみつめてきたつもりでいたのだけれど。今回は、この場所から。一歩も動かずにいたから。だから、なのか。すこし、やっぱり。いつもどおりとは、ちがっていたような気がしてならない。

相も変わらず。記憶をみつめていた、わけだけれど。同時に。いろんな時間を生きてきたことに。ようやく、実感として。解ってきたような。そんなことが、アタマの片隅に。にょきっと。現れつつあるのを。なんだか最近は、その存在感に対して。冷静になりつつある。だから、ぼくとして。初めて書くかもしれないことを。ここに記しておこうと。いまはおもえている。

現在を、生きている。

過去に。記憶に。生きてきた。いままで。だから繰り返してきた。その、器官。そのものにしか。自分の居場所はないと、おもってきた。でも、どうやら。それは、現在に繋がる道の。途中。だったようだ。現在が、みえてきた。そして、もしかしたら。現在に。生きているのかもしれない。とすら。おもえてきた。これは、今回。おおくのひとに、見守られた。この日々があったから。探し出すことができたこと。だとおもえている。

演劇を始めた、あの頃。子どもの頃よりも。だいぶ。年を重ねたのかもしれない。あの町をでてから。そういや、結構。時間経ったな。でも、まだ。あの頃と、おんなじように。現在。みること。きくこと。いうこと。感じることに。興奮している。

ここで、できたものを。羽ばたかせて。まだまだやっていく。作品はこの場所をでていく。町をでるときの、あの感じに。なんとなく。そっくりなようだ。

4月24日 藤田貴大

出演

荻原綾 尾野島慎太朗 波佐谷聡
成田亜佑美 召田実子 吉田聡子

スタッフ

作・演出
藤田貴大
舞台監督
熊木進
照明
[日本公演]吉成陽子
[イタリア公演]南香織
[チリ公演]富山貴之
音響
角田里枝
映像
召田実子
制作
林香菜 植松侑子