mum&gypsy

mum&gypsy × trippen 「BEACH」トークイベント

mum&gypsy × trippen 「BEACH」トークイベント

2018/10/02

mum&gypsy × trippen
「BEACH」トークイベント(2018年8月29日終演後)
藤田貴大×中村光仁(trippen/セールスマネージャー)×斉藤いずみ(trippen/バイヤー)

左から斉藤いずみさん、中村光仁さん、藤田

−trippenとマームとジプシーの出会い−

藤田 マームとジプシーの藤田です。よろしくお願いします。こちらはtrippenの中村さんと斉藤さんです。
中村 斉藤 よろしくお願いします。
藤田 僕自身が誰よりも一番楽しみにしているトークなんですけど。僕は余計なことをあまり話さずにtrippenの皆さんにたくさん話してもらう会にしたいと思います。
中村 いやいやいやいや…… ありがとうございます。
藤田 一時間半ぐらい……
斉藤 そんなに…… じゃあ終電まで、よろしくお願いします。
藤田 僕から簡単にマームとジプシーとtrippenの出会いを説明すると、初めてご一緒したのは、2016年に衣装提供して頂いた『ロミオとジュリエット』です。その後、3ヶ月後ぐらいに新宿のLUMINE0という劇場で上演した『sheep sleep sharp』という作品で俳優全員の靴をセレクトしてもらいました。それで今回の作品が、コラボレーションの第三弾ということで、僕がもっとtrippenに寄った作品を作りたいと思っているということをみなさんにお話してして実現しました。trippenの靴だけで、夏にVACANTで作品を作ったら面白いと思うということは、前々から話していたんですよね。それがやっと実現出来たという感じです。

−イメージ先立つ作品づくり−

藤田 直近のtrippenのコレクションである、2018SSが”Water”という名前のシリーズで、このコレクションにたくさんの影響を受けながらこの作品をつくりました。
中村 会場に展示されているものは、ここ5年間ぐらいの、それぞれのシーズンをイメージしたビジュアルをタペストリーにしたものです。会場では年代順に並んでいます。一番左側のものが”Water”です。trippen自体が今年で25周年という記念すべき年なんですが、そんな記念すべき年にこういうコラボレーションでご一緒できてとても大きな事だなと思います。タペストリーをこんな風に、見て頂ける機会もなかったですし。

「BEACH」展示の様子 撮影|井上佐由紀

藤田 (冊子を見せながら)これが「Water」というコレクションをイメージしたビジュアルなんですけど、一つのビジュアルの中に散りばめられている色がそのコレクションのテーマカラーになって、靴の革の色になっているんですよね。

2018SS 「Water」イメージビジュアル

中村 そうですそうです。今回、みんなで靴を選んで、色を決める時に、この”Water”のテーマカラーの中から選ぼうという話になりましたよね。このビジュアルは確か、水面の写真だよね。
斉藤 そうです。もともと、水面に反射された光を撮った写真なんですけど。今回舞台上で使っている色が、レッド、濃いグリーン、薄いグレー、白、ベージュ、ヌードなんですが、これは2018SSのテーマカラーから選びました。
藤田 このイメージビジュアルが、コレクションを考えていく出発点なんですよね。出来上がった靴からイメージして写真を撮影するのではなくて、まずはコレクションをイメージする写真があって、そこから始まって、新作をつくっていくんですよね。それが面白いですよね。
斉藤 デザイナーの彼らもコレクションを考えるにあたって、まずはイメージやテーマを決めて、その決まったビジュアルから、靴に落とし込んでいくんですよね。
中村 なんとなく、藤田さんの作品づくりに近いのかもしれませんね。
藤田 本当にそう思います。内容のことを全く決めずに、先にビジュアルを決めちゃうみたいな。
斉藤 (笑) 言い方はさておき、藤田さんのつくり方は彼らにとても近いなあと改めて思いました。

藤田 僕は個人的にもtrippenの靴を何足も持っているんですけれど、” Volcano”というコレクションの時に発表された、”Volcano”という名前の靴は、火山がイメージされるような、ねじりがあるデザインだったりとか、コレクションのイメージが色だけじゃなくて形にも表われますよね。

2017FW 「 Volcano」イメージビジュアル

2017AF「Volcano」の代表的なデザイン「ETNA」(火口のクレーターをイメージしたデザイン)

中村 そうですね。靴のデザイン自体、コレクションのイメージを表現することは結構ありますね。
藤田 マームとジプシーはファッションデザイナーの方とコラボレーションすることも多いから、よく展示会に行ったりするのですが、普通お洋服の展示会ってそのコレクションで発表する新作のお洋服が並んでいますよね。trippenの展示会に行った時に今まで発表された靴も、新作と同じように配置されて、全フロアーが靴で埋め尽くされていて、そのことがとても異様に思えて驚きました。trippenの展示会を見た時にこれはただ衣装を提供して頂くだけの関わりじゃなくて、空間づくりからきちんと関わってみたいなと思いました。その時はどうなるかは具体的にわかってなかったけれど、trippenの靴という洗練された形と僕の演劇がどのようにコラボレーションできるのか、やりたいなと直感で思いました。靴という迫力の中で、というのかな、いまはその言葉しか浮かばないのですが。

撮影|井上佐由紀

−廃盤がないtrippen−

藤田 それで、聞きたかったのは、毎日お二人は靴というものと対峙し続けてるわけじゃないですか、それってどういう感じなんですかね?
斉藤 そうですね。私はtrippenにがっつりと関わり始めて10年なんですけど、その前はお洋服に関わっていました。お洋服は日々シーズンが変わっていって、その時のトレンドがありますよね。でも靴ってそういう訳じゃないから、関わり始めた頃は飽きるんじゃないかと思ったこともあったのですが、本当にこの10年ずっと飽きずに、どんどんハマっていくんですよね。trippenの靴に関しては既製品ではなくて、デザイナーの彼らが作っている”作品”という感覚が強いからかな。毎年コレクションごとに変化はしてるけど、彼らの信念は変わらないから、それをお客様に見せているという感じです。さっき藤田さんがおっしゃった通り、本当にたくさんの型番があるんですけど、全く廃盤がないんですよね。そのこともtrippenの大きな特徴じゃないかなと思います。毎シーズン50型ぐらい新しく発表しているんですけど、それがずっとプラスされていくんです。これだけ信念が振れずに、デザインだけじゃなくて機能性や色や素材も含めて、進化や変化をし続けることが出来るのは、逆に言うと靴だから出来るんじゃないかと思っています。
藤田 最初は靴というか作品だったんですよね。
中村 そうです。92年にベルリンで始まりました。trippenの名前の由来は「よちよち歩き」という意味で、貴族が靴を汚さないために厚底の下駄のようなものを履いて歩く姿のことを言うみたいです。その頃の木靴をイメージして「履けない木のサンダル」が最初のコレクションだったみたいです。
藤田 これまでの25年間の時間の中で、靴として機能的にも進化してきたんですね。それがすごいですよね。

 

-靴は呼吸する-

藤田 ずっと気になっていたことがあるんですけれど、聞いてもいいですか?
中村 斎藤 はい……
藤田 二人は、いったい何足、trippenを持っているんですか?
中村 斎藤 (笑)
中村 えーどうだろう。履き潰してしまったものもあるので正確には分からないですが・・。のべで言うと3桁は超えてると思いますね。
藤田 やばいですね。あとtrippenで言うと箱が大きいですよね。箱はどうしているんですか? 僕、箱の処理が困るんですよね。
中村 僕はね、畳んでいるんですよ。
藤田 畳む?!
中村 そうなんです。畳めるので、畳んで保管しているんですよ。
藤田 畳んで、保管するんだ!
中村 やっぱり靴は空気にあてて、保管したいんですよね。
藤田 これね、本当に独特だと思いますよ。trippenさんと初めてご一緒した時に初めて聞いた言葉として「靴は呼吸するんですよ」と言った方がいて…… その時は普通に聞いていたんですよね。「ああ、靴は呼吸するんだ」って。それで帰り道にマームとジプシーのみんなと「靴が呼吸するってどういうことだろうね」という話になりました。
中村 斎藤 (笑)
藤田 独特すぎると思います。でも最近わかった気がします。毎日履くよりも一回休ませるというか。
中村 靴を長持ちさせるコツってまさにそこなんですよね! 毎日履いてると靴って痛んでくるし、適度に休ませて履くと長持ちしますよ。
斉藤 でも私は結構毎日履きたくて、気に入ったものは毎日履いちゃうんですよね。そういう人もtrippenのスタッフには多いですよ。実はデザイナーもそうで、実は同じ靴をずっと履いてる。靴のためには通気性良くするのがいいんですけど、まあ毎日履いても大丈夫かなと思いますよ…… と個人的には思ってるんですけどね。
藤田 この夏これしか履いてないもんな。本当にこれしか履いてない。

藤田着用サンダル”DRIFT”


中村さん着用サンダル”SWAMP”

中村 (自分が履いてるサンダルを指して)これも履いて頂いてますよね?
藤田 はい、そうですね。それも持ってます。その話で言うと僕らって、エアーマックス世代じゃないですか、若い時に田舎の納屋で先輩たちが買ってきたエアーマックスにサランラップを巻いていたのを覚えています。あれは、呼吸させないようにしてますよね(笑)
斉藤 確かに(笑)
中村 あれはゴムのためにですね。とにかく劣化させないように。
藤田 逆なんですね。
中村 trippenは革ですからね。
藤田 革も色々あるじゃないですか。(自分が履いているサンダルを指して)これだったら、中の革と外側の革が全然違うんですよ。中村さんが履いているサンダルは、革の裁断の仕方が違うから足の甲にフィットするし。
中村 そうですね、こういう裁断というか、ほとんどの作業がドイツの職人たちの手作業なんですよね。
斉藤 担当別で、切る人、縫う人、プレスする人、など全部専門の人がいるんですよね。
中村 各工程それぞれ専門の職人がいて、1つの靴で10人以上は関わっていると思います。
藤田 靴が解体されたものも展示されていますが、ものすごい数の工程で作られているというのが分かりますよね。

藤田 最初に発表された履けない木底の靴から、どんな風に今の形になっていったんですかね?やっぱりソールから変わっていったのかな?
斉藤 その時の木底って、足が革に覆われないというか、オープンだったんですよね。その次に足が皮で覆われているような「閉じた靴」を作ろうということになって、”closed”というtrippenの代表的なソールが生まれました。

“closed”

藤田 木底の後にこの”closed”が生まれて、その後にどんどん新しいソールが生まれていったということですね。
中村 そうです。ソールの種類はいくつもあるのですが、骨格形成に基づいたtrippenソールと呼ばれる全てのベースになるものがあって、そこから派生したり、改良したりして新しいソールを発表してきました。藤田さんが履いているサンダルのソールが最新形のものになります。
斉藤 そうですね。とにかく返りがよく、軽く、歩きやすい、というものです。

藤田 ちょっと話は変わりますが、僕は舞台の上での俳優の配置を考える時に、客席に対して真横向きに俳優を配置することが多いんですね。つまり、観客は俳優の側面を見つめることになる。それで、trippenのカタログを見ると全ての靴を側面から写真を撮っているじゃないですか。あんまり正面から写すことってないですよね?
中村 そうですね。trippenのデザインが一番きちんと見えるのは横から、平面に撮影することなんですよね。そういう基本の考え方があります。ここ数年で、人が履いている写真を使うようになったりしましたけどね。
斉藤 それも、ここ1~2年じゃないですかね。
藤田 そうですよね。いまだに、僕自身も靴の側面だけが写されているというイメージがありますね。

「BEACH」宣伝ビジュアル(AD:名久井直子 宣伝写真:井上佐由紀)

BEACHの宣伝写真の撮影

中村 今回の宣伝写真の撮影は、僕らとしてはとても新鮮で、奥行きがあるような場所でtrippenの靴を撮影した写真は、ほとんど世の中に出回ってないので、とにかく新鮮で新しかった。
藤田 不思議な体験でしたよね。trippenのチームがパーフェクトすぎるんですけど、撮影の時に普段は展示会などで使っている什器とかも海に持ってきてくれて、ものすごい大量の靴をその什器に並べてくれて。あれだけでも作品みたいでしたよね。
中村 あれは、僕らもやってみたかったというか。海にtrippenの靴を置いたらどうなるんだろうか。みたいな。

斉藤 最後の台詞にもありましたよね。
藤田 そうそう「木底の靴は実は水にめっちゃ弱い」なのに、BEACHって(笑)
斉藤 そうなんですよね。私たちもありえないことなので、普通だったBEACHに木底の靴を持っていくこと自体ないから、とても新鮮でした。
藤田 普通に考えたらダメですよね。水に浸しちゃだめですもんね。
斉藤 浸しちゃいましたけどね。それがすごい新鮮で。この作品があるからできることだから、私たちも結構ノリノリになっちゃって、BEACHに持っていけるだけ持って行こうということになりました。撮影はとにかく楽しかったですね。
中村 あの撮影を見てて感じだのは、僕らも今までは「木底は、水に持っていかないでください!」とお客様に言ってしまっていたんだけれど、でもいざ海辺で履いて走り回っている姿を見ると、人の履き方が色々あって、楽しんで履いていただくというのがこの人の靴なんじゃないかなと思ってしまいました。
藤田 でも確かにそれはミーティングの段階でもおっしゃっていましたよね。でもそりゃあ水に弱いという事実はあるかもしれないけれど、いざ靴を海へ持っていくと似合ってました。海辺もそうですが、自然の風景の中に溶け込んでました。だから、冬にもう一作品「BOOTS」という作品を発表する予定なのですが、その撮影も楽しみですね。
斉藤 そうですね。次はどこに行くんですかね。
藤田 出来るだけ水から遠ざけて(笑) 森かなと思ってます。
斉藤 妖精が出てきそうな。
藤田 とてもワクワクしますよね。
中村 貴重な体験をさせて頂いて、本当に嬉しいです。

ブレない信念・変化する作品

藤田 最終的にドイツでこのtrippenとのコラボレーションした作品を公演したいと思っているんですけど、ドイツのデザイナーのお二人は、どういう人なんですかね?この前も日本にいらしていたんですよね?
斉藤 そうです。5月に来日してました。
中村 デザイナーとしてはバウハウスを継承した考え方を持つ人で、なおかつ、今のべで全て合わせると2500品番あるんですよね。25年ということは1年で100品番発表しているわけですよね。その数を創作し続けることができる強い信念を持ってる人です。
藤田 ものすごいですよね。ワンシーズンで50種類を発表するって。
中村 そうですよね。
藤田 どういう人なんだろう、とずっと気になっていて。
中村 見た目はとても気さくで、190cmぐらい身長があって……
斉藤 とても大きいです。日本の居酒屋が好きで、いつも日本に来た時は渋谷ののんべえ横丁に毎日通うっていう(笑)
藤田 今年はZORIという、日本限定のサンダルを発表しましたよね。今日は特に客席に演劇活動をしている人が少ないような気がするのですが、演劇の現場って舞台監督とかスタッフの人たちが雪駄を履くんですよね。ヨーロッパでツアーしていたら、「何仕込み中にビーチサンダル履いてるんだよ」と怒られたりした経験があって。マームとジプシーのテクニカルスタッフさんたちはみんな、trippenのZORIに切り替えようかなと言ってました(笑)
中村 藤田さんが最初にZORIを見たときそんなことを思ってたんですね(笑)

“ZORI”

中村 藤田さんが展示会をご覧になってる時いつも「すごい、すごい」言ってくださってますよね。
藤田 そうなんですよね。靴から発せられるパワーが半端じゃないなと思って。お洋服の展示会に行ったときは、コンセプトを理解することに一生懸命になってしまうのですが、trippenの展示会はすごい独特というか、圧倒されるんですよね。この大量の数を目の当たりにして、昔からの定番がある中で、最新のデザインを作られたんだということが分かるというか、創作の過程からも迫力を感じるんです。だから、ビジュアル面ということだけじゃなく、創作のスタンスも影響を受けるなと思っています。だからこんなにしつこくコラボレーションをお願いしているんだと思います。
中村 僕らもそれぞれのコレクションに合わせて展示会の空間を作っています。それにも結構歴史があって、いまでこそ2500品番もありますけれど、1000品番だった時も、500品番だった時もあって、それぞれのコンセプトにあった展示を、それこそマームとジプシーが作品ごとに空間を作るように僕らも作っていると思います。藤田さんが言うように、品番が増えていくことによって、trippenの全体感を見せるようになったかもしれませんね。
藤田 そうですよね。展示会では、2500足全てが置けるわけじゃないと思うので、置く靴を引き算して、シーズンのコンセプトがきちんと見えるように、みなさんで編集されてるということですよね。
斉藤 そうですそうです。展示会の空間だけじゃなくて、デザイナーの彼らの作り方もそんな感じで、一度彼らのノートを見せてもらったことがあるんですけど、そのノートには色のスワッチや靴の形やソールなど、それぞれのピースの無数の組み合わせが書かれた果てしないメモ書きありました。今回ご一緒して、藤田さんの頭の中もとても似てるんじゃないかなと思いました。
藤田 なるほど。お洋服よりも靴の方が決められたルールみたいなものがあるのかもしれませんね。例えばこのソール、この形、この革と色で…… みたいな。ある選択肢の中から、無数に編集を加えていくということですよね。
中村 そうですね。果てしない作業ですね。
藤田 楽しいな。ずっと聞いていたい。
斉藤 ずっと、藤田さんのtrippenとの出会いを聞いてみたかったのですが、いつごろなんですか?
藤田 青柳いづみという女優がいて、彼女は20代の前半の頃から演劇でヨーロッパをツアーして周っているのですが、当時から彼女がドイツに行く時は僕が事前にお金を渡して、現地でtrippenの靴を買ってきてもらってました。それが始まりです。だから僕も22歳ぐらいから履いてるんじゃないかな。それで、大森伃佑子さんが、衣装をやってくれた時に「trippenに協力してもらうのはどうだろう?」と提案してくれて、引き合わせてくれたのが僕らの出会いですよね。

藤田貴大演出「ロミオとジュリエット」撮影|田中亜紀

−靴と演劇のコラボレーション
藤田 trippenのみなさんは、例えば店頭や展示会でお客さまに履いてもらったりするのに立ち会ったりすることはあると思うけれど、基本的には「動かないもの」を扱っているイメージがあります。今回の舞台で「動く」俳優が履く靴を選んでくださったのですが、それはどうでしたか? そもそも、靴と演劇というコラボレーションってことも不思議なコラボレーションだと思いますが(笑)
中村 靴と演劇のコラボレーションについては、僕らも当然初めてのことですし、一般的なコラボレーションという言葉からイメージされることって、例えば、どこかのお店の方と一緒に「こんな商品出しました」とか、そういう感じだと思いますが、そんな話じゃ全然なくて、演劇と靴ってどうなってくんだろうと、全然想像できませんでしたし、舞台で表現するって、どうなっていくんだろうと思いました。今回の展示を見て頂いても分かると思うのですが、trippenって時代感があんまりないんで、作品の中で時代背景などを説明するためのアイテムにはならないだろうなと思っていました。
斉藤 今回それぞれの俳優さんが演じているキャラクターを表現するための一つのアイテムになっていたなと思いました。
藤田 結果、本当にそうでしたよね。僕として今回独特だったのは、衣装に関してデザイナーがいた訳ではなくて、僕と俳優さんで2日間かけて買いに行っただけなんですよね。だけど靴だけは決まっていて、靴の決め方もこういうストーリーでこういう役柄で、みたいな具体的な話をするのではなく、最初に木底というルールは決めたけれど、それ以外はそれぞれの俳優さんに似合う靴についてだけを話しましたよね。だからその靴を中心にビジュアルを組んで、お洋服ありきではないところがとても独特で、新鮮で面白かったなと思います。そろそろお時間ですね。コラボレーションはまだ続きますけれど、引き続きよろしくお願いします。今日はありがとうございました!
斉藤 中村 ありがとうございました!
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mum&gypsy × trippen
「BOOTS」作・演出 藤田貴大
2018.12.21(Fri)-12.29(Sat)/LUMINE0
詳細はこちら
チケット発売日:2018年11月10日10:00〜

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